「法」における「主体」の問題
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近代の正義論や法理論は、二重の「主体」を前提として成り立っている。自らの自由意志によってひたすら自己の利益を追求する「主体」と、政治的共同体の公共の利益にコミットする「主体」である。しかし、両者の間の現実的なギャップは大きく、自由主義的な正義論は常に理論的矛盾を抱えてきた。現代の正義論者は、諸個人が日常的に身に付けている正義感覚から、普遍的な「正義」の原理を導き出そうとしているが、決定的な答えは見出せていない。一方で、公共的な徳を身に付けた市民を育成しようとする議論も台頭している。法の「主体」をめぐるアクチュアルな議論を概観する。
(出版社情報)