ビキニ・やいづ・フクシマ
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1954年3月1日、太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁で、アメリカが水爆実験を強行した。広大な海が死の灰(放射線降下物)によって汚染され、静岡県焼津市を母港とする第五福竜丸が被ばくした。それから60年、市民の情報開示請求で、被ばく漁船は566隻にのぼるという隠された事実が明らかになった。
原爆による一瞬の被爆死(サドン・デス)と、放射線による緩慢な被ばく死(スロー・デス)。後者は政治的思惑から曖昧にされ時には隠蔽されてきた。ビキニ、焼津、そしてフクシマでも…。
本書は、焼津市を中心に展開される「地域から平和をつくる」運動の記録をとおして、ビキニ事件が戦後日本に何をもたらしたかを多面的に検証する。地域の生活圏を舞台に、著者自らが参加した社会運動は、反核平和運動に新たな視座を提示している。
(出版社情報)