〈期待という病〉はいかにして不幸を招くのか
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ルソーの主著『エミール』は、理想の教育論のような捉え方をされることもあるが、その中身は重層性に富み、複雑である。本書では、その現代性を読み解いていく。日本での『エミール』の歴史的な受容を確認しながらその功罪を検証し、『エミール』の本質である教育論を著者独自の視点で読み直す。ルソーが恐れたのは「利己愛」の膨張であった。次から次へとかきたてられる文化的な欲望(利己愛)に応じる「付加価値が高い商品」が社会、産業構造の中心となる中で、「とめどなき期待」が生み出され、「まぼろしの幸福」に翻弄される日々が続く。そんな中、自身ですらコントロールできない「怪物」になってしまう自分と対峙するための安全装置を、『エミール』から探る。
(出版社情報)