金融・商事判例 No.1544 2018年7月1日号
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[重要判例紹介]
◎粉飾上場をした取引先の取締役からの依頼に基づき架空売上の残高証明書を作成するなどした担当課長が、株主に対し損害賠償責任を負わないとされた事例
（東京高判平成30・4・12）
○ランニング中の甲が、乙が散歩させていた犬を避けようとして転倒する事故によって負傷し、損害を被ったと主張して、乙に対し、同犬の占有者として、民法718条に基づく損害賠償を求めるほか、乙の夫が損保会社である丙との間で締結していた自動車損害保険契約の妻の乙も被保険者とする個人賠償責任補填特約に基づき、丙に対し、乙に対する上記請求に係る判決の確定を条件として、同損害賠償額の支払いを求める請求がそれぞれ一部認容された事例
（大阪地判平成30・3・23）
○１ 社債の取得に関する経営判断について、取締役の善管注意義務違反が認められないとされた事例
２ 有価証券報告書の作成に関する善管注意義務違反が認められないとされた事例
（東京地判平成30・3・1）