感染症と法の社会史
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「伝染する」病には、コレラ、ペストからエイズまで色々ありますが、どれも人間を深層から怖がらせます。病の原因が特定されてもなお、その恐怖はぬぐえません。本書は、古代ギリシャから主にフランスでのパンデミック(大流行)を追いながら、人々が社会を(自分を)護るためにどのような法的・衛生学的対策をしたか、その思想的根拠を丹念にたどります。その結果わかったのは、感染症対策は人々の命を救うものである一方で、脅威を口実にして人間の統治を可能にする──「病にかかる人間は不道徳だから」──ということです。今なおつづく感染症との戦いのなかで「統治としての衛生」に陥らず「避けうる病」をいかに減少させ社会を形成することができるか。その知恵をソンタグ、フーコーなどを参照しつつ、自らの史的調査でさぐる気鋭の力作です。
(出版社HP抜粋)