年報カルチュラルスタディーズ VOL.4
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資本制社会に生きる私たちが無意識に前提としている「資本」。D・ハーヴェイが『資本の〈謎〉』で分析したのはリーマンショック後の世界金融恐慌でしかなかった。しかし今、格差――下層/上流、若年/老年、男/女など――が拡大の一途をたどり、労働者が「奴隷化」を強いられるなかで問われねばならないのは、「資本」それ自体がいったい何なのか、である。この問いの先にこそ、反資本主義の展望が開けるだろう。
なぜ私たちは自分の時間と労働を切り売りしているのか。なぜ家事は女性の仕事とされるようになり、不可視化され、賃金が払われないのか。――こうした根源的な問いをめぐり、反資本主義としての労働運動、「資本」主義への移行期にかんする歴史的分析、女性の無償労働と魔女狩りの関係性、資本をめぐる表象分析など、文化研究ならではの多面的な考察を展開する。
(出版社情報)