狂気論
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19世紀初頭、ピネルとエスキロールの衣鉢を継ぐ逸材として期待され惜しまれつつ夭逝したE.J.ジョルジェの主著の根幹部の本邦初訳。精神病は脳に何らかの基盤をもつものとされながらも、生物学的一元論に還元し得ない病理を現在でも示し続けている。狂気をマニー、モノマニー、ステュピディテとに分けて考察するジョルジェの症候学は、統合失調症が概念化される以前にあって、多くの患者と寝食を共にした医師でなければなし得ない精密な観察に基づくものである。
本書は、有効な治療薬のない時代の診断と治療のあり方を描きつつ、現代の精神医学がとるべきバランスのとれた姿を指し示している。
(出版社情報)