木戸幸一
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なぜ日本政治は軍部に引きずられたのか?
昭和史最大の謎を解く鍵を握る人物が木戸幸一だ。昭和日本の運命を決する重大な岐路には、必ず彼の姿があった。開戦時から終戦時まで内大臣をつとめ、東条内閣の生みの親。木戸孝允の子孫、昭和天皇最側近のひとりにして、昭和史の基本文献として知られる『木戸日記』を書いた木戸だが、彼がいかなる政治認識を持ち、重要な局面で何を行ったか、正面から論じた著作は少ない。満州事変、二・二六事件から終戦まで、昭和の岐路に立ち続けた木戸を通して、昭和前期、日本が直面した難局が浮かび上がる。
ロングセラー『昭和陸軍全史』をはじめ、永田鉄山、石原莞爾、浜口雄幸などの評伝で定評がある著者が描く昭和史のキーパーソン初の本格的評伝。
(出版社情報)