「自分らしく生きて死ぬ」ことがなぜ、難しいのか
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「地域包括ケアシステム」とは、厚生労働省が構築を推進する「誰もが住み慣れた地域で自分らしく最期まで暮らすことができる社会」を実現するシステムである。全国の市区町村では、地域に合った「地域包括ケアシステム」の構築を進めているが、実際には芳しくない状況にある。国が取り組むべき政策としてから15年以上経つが、高齢化社会の課題年とされる2025年を目前にしても、形作られたとされる自治体は数少ない。いったい何が実現を不可能にしているのか。具体的な成果が出せず、次の手も打てない地方自治体の現状に対し、実際に千葉県柏市や岡山県岡山市で「地域包括ケアシステム」や「地域共生社会」を作り上げてきた厚労省現役官僚が、具体的な行政手法を紹介。各地方自治体や医療・福祉関係者、それを取り囲む企業や市民が協働して次の一歩を踏み出すことを促す。
(出版社情報)