中国法
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中国法を理解することは、対中ビジネスを行ううえで不可欠なものである。認識の不十分さが深刻な事態を招いた事例は枚挙にいとまがない。そもそも中国法は、私法(物権法や契約法などの民法)と公法(憲法や刑事法など)とでまったく様相が異なる。例えば、経済の円滑な遂行を保証する中国契約法は、国際的な契約立法を取り入れた先進的な法である一方、憲法は立憲主義憲法とはまったく類型を異にしており、市民の精神的、身体的自由に対する公権力の容赦なき弾圧と拷問による自白強要が普遍化している。なぜ中国法はこのように複雑な相貌を有するのか。具体的な裁判例に即して、その謎を解いていく。
【主な内容】
・中国にはまともな法律などあるはずがないという先入観
・法律認識のギャップがもたらした「尖閣諸島国有化問題」
・中国契約法は国際的な契約立法を取り入れている
・契約紛争案件に見える民衆と裁判所の距離の近さ
・中国では約定こそ原則
・日本企業の法務部の中国法分析の不十分さ
・先進的民法に生き続ける伝統的な法思想
・検察、法院に圧倒的優位に立つ公安権力
・市民の表現活動に“切り込んでいく"中国憲法
・拷問の禁止と中国法
・裏の法