環境保全学の理論と実践Ⅰ
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厚生的自然の少ない我が国において、生物にとって何らかの人為的な負担が免れず、微細な環境変化でさえ絶滅の要因となり、あたり前にいると思われていた種が絶滅の危惧に直面している。そこで本書では、絶滅が危惧されている生き物のいくつかを例に挙げ、今現在の生息環境の実状とそれらの生物の生態的かつ形態的な地理的異変が個体群の繁殖生態や行動に及ぼす影響等について現段階の知見を整理、その実際的な保全への実践と方途について言及した。