会社非訟事件及び借地非訟事件を中心とした非常事件に関する書記官事務の研究
¥ 5,050 税込
- 商品コード
- 1570167
関連カテゴリ
実店舗在庫
読込中...
本書は,会社非訟事件及び借地非訟事件を中心に,事務の法的根拠と目的を踏まえた適正かつ合理的な書記官事務の在り方を示すとともに,非訟事件手続法の通則規定と,非訟事件を扱う会社法や借地借家法など個別の法律との関係性を体系的に整理し,理解することを目的として検討を行った研究報告書です。
非訟事件の手続の基本法である非訟事件手続法は,平成25年1月1日から施行されていますが,今回の研究で検討を行った非訟事件については,これまでに書記官実務研究のテーマとして取り上げられた例は見られず,適正迅速な書記官事務を行うためのよりどころとなる資料が少ないことに加えて,大規模庁を除いては書記官が事件処理を専属的に担当しているわけではないため,事件処理方法の検討に充てられる時間も限られているという実情があります。
本書においては,会社非訟事件及び借地非訟事件の代表的な事件類型について,典型的な事例を題材として,事件の概要や事務処理の流れを記載することで事件の全体像が分かるような構成とすることや,用語の説明,図を用いた説明,記載例の掲載等により,初めてこれらの事件に接する書記官にも分かりやすい記述となるよう工夫をしています。
本研究が,会社非訟事件や借地非訟事件などの非訟事件を担当する書記官にとって,適正かつ迅速な事務処理を行う上での一助となるとともに,多種多様な非訟事件の手続全般に応用できる考え方や指針を示すものとなれば幸いです。
(はしがきより抜粋)