「墓じまい」で心の荷を下ろす
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「家」も「墓」も代々続いていくという考え方は幻想でしかなかった。
墓守が消失する「無縁墓」社会にあって私たちはいかに死者を葬ればいいのか。
地方の過疎化と高齢化は、「増えすぎた墓」を世話する墓守の不足を急速に招いている。
満足に世話のできない遠方の墓を持て余し、墓じまいを行う人も増えてきた。
なぜ私たちはこれほどまで、お墓の存在を「重い」と感じるのだろうか。
墓じまいの実際とともに、日本人にとっての墓の歴史、先祖供養のあり方、死生観の変化などにふれながら、私たちが墓に執着する理由を解き明かしていく。また、墓じまいにまつわる「寂しさ」や「迷い」、「わずらわしさ」の淵源に迫り、「墓」から自由になるヒントを提示。
今後「無縁墓」が増えていく時代の、新たな墓のあり方を考察する。
(出版社情報)