近代日本の行政争訟制度
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戦後否定された行政国家制の実像を再考する―
等閑視されてきた外地等の行政争訟制度を紹介するとともに、「行政裁判所は行政処分の正当性を事後的に弁明する機関に過ぎなかった」という“通説”を再検討し、行政争訟制度の歩みについて新たな理解を提示する。
[目次]
序章 本書の問題意識と課題設定
第一部 内地における行政争訟制度改革構想と行政裁判所
第一章 行政裁判所の設置
第二章 行政裁判所の組織と権限
第三章 法典調査会による行政争訟法改正作業
第四章 山脇長官期の行政裁判法改正作業
第五章 行政裁判所による改革の試み
補論 戦時期の行政裁判所
第二部 内地以外の地域における行政争訟制度
第六章 台湾への訴願制度の導入
第七章 朝鮮への行政争訟制度導入計画
第八章 満洲国訴願手続法の制定
終章 行政裁判所の廃止
附表
行政争訟関連法令・主要人名索引/あとがき