海事法規の解説
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『概説海事法規』の初版は、2010(平成22)年に刊行された。以来改訂版、2訂版と法律等のルール改正に応じて必要な改訂を行ってきた。今般は、タイトルを変更し、『海事法規の解説』として新たに刊行するものである。
2007(平成19)年の日本籍船の外航船舶数が92隻という最少船舶隻数は、2020(令和2)年には270隻(構成比12.1%)へ増加している。コロナ禍での東京オリンピック・パラリンピックの開催(2021)、オンライン会議や授業の実施、コロナウイルスのデルタ株からオミクロン株への変移等、社会生活のニューノーマル時代を航海する生活が継続している。
このような状況にあっても日本における海運の重要性に変化はなく、“海運なくして日本なし”は、将来にわたって認識すべき視座である。社会状況や社会環境の変化は、海事法規の見直しが必要とされる場面が多々あり、本書の新たな刊行は時代の要請でもある。
本書は海事法規を初めて学ぶ方々を対象としている書籍である。そして海事法規に興味や関心のある方々、将来の海洋・海事社会の方向性や施策を提言したい方々など、広く海洋・海事に関する海洋政策や海事科学の入門書であり学習書である。活用してほしい。
(出版社情報)