動物の権利
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人間と人間以外の動物との関係における現在の問題を,動物の権利論を軸として多角的に検討するべく編まれた論文集を,翻訳。 原著者は法学(法哲学,憲法,財産法,動物法),哲学,倫理学を中心に, 女性学さらには神経科学の専門家や動物保護運動に関わる弁護士などで,いずれもそれぞれの分野で長年活躍を続けている人物である。 動物に対する法的保護のあり方はことあるごとに日本でも取り沙汰されてきたが,アメリカでの議論においてここ30年ホットイシューであり続けた。 動物の権利論も少しずつ広がりを見せている。人間の作った法で保護されただけの「動物の福祉」を超えて, さらに人権のようなものが動物にあるとすれば,いったいどういったもので,何が含まれているのか? また,人間に所有される「財産」という今の地位が引き起こす様々な問題とは,そして,それを克服できる新たな地位を作ることは可能なのか? 権利を持つ動物がいるとして,どの動物に権利が認められ,認められない動物との境界線はどこに引かれるのか? ――第I部では議論の現状を考察し,第II部では法や政策の実務と理論の新たな方向性を示し,議論を進める論考が収録されている。 翻訳にあたっては想定対象読者を専門家のみならず一般読者にまで拡げ可能な限り平易な文章となるようこころがけ,各章の冒頭には訳者の手により,その章のポイントと日本での議論との橋渡しとなる解説を付している