代理人たちの憲法訴訟
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「憲法を持ち出したら終わり」とすらまことしやかに言われる訴訟実務の世界。勝訴を勝ち獲ることが極めて困難な憲法訴訟は、弁護士一般には馴染みの薄いものかもしれません。しかし人権保障の切り札とも言える憲法訴訟を健全な形で活性化するためには、憲法訴訟を「秘技」にしてはならず、代理人の経験知を広く共有し、積み重ねていくことが求められます。
そこで本書では、実際に著者らが代理人となった(一部は進行中)憲法訴訟を振り返り、マクロな訴訟戦略のあり方からミクロな主張立証方法等まで、今後の憲法訴訟においてシェアされていくべき様々な知見を引き出します。受任の経緯や弁護団内の葛藤、ときには代理人自身の思想についても赤裸々に綴った内容とも相まって、判決文には現れない憲法訴訟の風景が見えてくることでしょう。
元最高裁判所判事・泉徳治氏と、気鋭の憲法研究者・木下昌彦氏をゲストに迎えた座談会では、訴訟代理人の営為が裁判官の目にはどう映っているかや、学者目線で炙り出された実務的課題を徹底討論。憲法訴訟に関心のあるすべての人に必読の一冊です。
(出版社情報)