「父の支配」を乗り越えた時
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北海道の国鉄職員で社会党の地方議員でもあった父は、強烈な家父長意識の持主だった。そして「娘は名字が変わるから」と女の子を差別した。著者は、父に愛されようと自分の名字を名乗ってくれる男性と学生結婚。しかし、2021年6月、夫婦同姓を定める民法750条を合憲とした最高裁判決により夫婦別姓を選択できる可能性を遠ざけたことに怒りが再燃。その怒りを原動力に、介護と女性問題をライフワークとしてきたノンフィクション作家が、家制度に縛られてきた自らの半生を赤裸々に綴った。
(出版社情報)