薬物依存症の日々
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五年ぶりに会った長男は「大丈夫だよ」と笑ってくれた──。
覚醒剤取締法違反による衝撃の逮捕。
執行猶予満了を前に、清原は想像を絶する苦痛の中でもがき続けてきた。
自殺願望、うつ病との戦い、信頼できる主治医との出会い、そして、家族との再会。
真っ暗な闇の中でもがき続けるかつてのスターは、夏の甲子園に決勝戦を観戦に行きたいという願いを抱くが……。
「10年も薬物をやめていた人が再犯で逮捕されたと聞くと怖くなる」
「最後の1回だけ、と考えている自分がいる」
「この4年間、マンションのバルコニーから下を見て、死にたいと思ったことは、一度や二度ではありません」
「元妻の亜希は、息子たちにぼくの悪口を言わなかった」
「負けたと認めること、怖いと認めること。それはぼくにとってすごく重要なことでした」
2020年に刊行された単行本『薬物依存症』を改題して文庫化。
大宅壮一ノンフィクション賞受賞『嫌われた監督』の鈴木忠平による渾身の取材。
文庫化にあたり、解説に、清原氏の薬物依存症治療の主治医である松本俊彦医師による「人はなぜ薬物依存症になるのか?」を掲載。
(出版社情報)