難民問題の「恒久的解決策」を問い直す
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紛争や迫害により故郷を追われた人は2022年に1億人を超え、難民の数はこの10年間で2.5倍となった。国連機関は「恒久的解決策」の実現を目標に掲げ最前線の現場で人道支援に奔走しているが、なぜ恒久的な解決にむかうことなく避難生活を強いられ続けているのだろうか。本書はこの問題意識に基づき人間の安全保障の視座から恒久的解決策を問い直すものである。世界最多の難民出身国であるシリアの難民問題と、世界最多の難民受け入れ国のトルコを含む三つの一次庇護国を事例として分析していく。脆弱性の高い難民の保護の緊急性や重要性にくわえ、能力強化、それも難民受け入れ国や社会との社会的結束を築き生活を再建するための能力強化の必要性と可能性を提示する。
[目次]
まえがき
あらすじ
序 章 難民問題および難民支援の諸相
第1章 シリア危機と難民問題
第2章 トルコにおけるシリア難民支援
第3章 レバノンにおけるパレスチナ難民支援
第4章 レバノンにおけるシリア難民支援
第5章 ヨルダンにおけるシリア難民支援
第6章 国際難民保護レジームの考察
終 章 恒久的解決策を問い直すことでみえてきたもの
追録ーウクライナ難民問題に寄せてー
あとがき
(出版社情報)