ヘルスをめぐる国際政治
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グローバル化の進む今日の国際社会におけるヘルス(health)にかかわる問題領域をとりあげ,グローバル・ヘルス・ガバナンスに関する規範設定や,ワクチン接種のローカルな政治力学,感染症問題の安全保障化など,ヘルスをめぐる国際関係を多様な観点から解き明かす。
[目次]
「序論」(栗栖薫子)
「グローバル・ヘルス・ガバナンスにおける「二重の断片化」──HIV/AIDS,新型コロナウイルス感染症,エボラウイルス病」(赤星聖)
「往来制限をめぐる科学的な国際協調──アフター・コロナのWHOの役割」(小松志朗)
「国際関係における「健康」の国際規範と国際目標をめぐるグローバルヘルス外交──「健康への権利」からSDGsとUHCへ」(勝間靖)
「グローバル・ヘルスレジームにおける調査・検証権限の制度的考察──不拡散レジームとの比較において」(秋山信将)
「ワクチン接種の政治力学──ナイジェリアにおけるポリオ根絶イニシアティブを事例に」(玉井隆)
「人間の安全保障と感染症パンデミックの政治過程」(西村めぐみ)
「プラネタリー・ヘルスの危機と新たな開発原病──〈健康/病気〉の政治に関する一考察」(土佐弘之)
独立論文1本/書評論文2本/書評3本