天皇制と王権思想
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天皇をめぐって変遷する論理と神話の共演!
民族(家族)国家思想は愚かな妄想? 保守派の憲法学者は天皇を神だと主張した?明治憲法下の天皇は政治責任を免れない? 象徴天皇は元首でも君主でもない? こうした数々の言説は本当に正しいのか。天皇即国家、天皇機関説、国民主権の真意はどこにあるのか。
偏見や思い込みを排し、天皇をめぐるさまざまな思想の正確かつ内在的な読解を試みる。
[目次]
第一部 文明としての天皇制
第一章 天皇の歴史を語り直す(前近代)――古代・中世の王権と王権思想
第二章 王権思想史(一)――汎神論の誘惑
第二部 近代化の中の天皇制
第三章 天皇の歴史を語り直す(近代)――維新革命と立憲君主制
第四章 王権思想史(二)――憲法学者穂積八束の国家観
第五章 王権思想史(三)――穂積憲法学と美濃部憲法学
第六章 王権思想史(四)――憲法学者上杉慎吉の国家観
第三部 天皇制と憲法革命
第七章 天皇の歴史を語り直す(現代)――「日本国憲法」の誕生
第八章 王権思想史(五)――戦後の美濃部憲法学
(出版社情報)