隠された人災
¥ 2,420 税込
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各地で火災が目立ち、犠牲者は一向に減らない。猛烈に噴き出す煙で救出が阻まれ、救出しても搬送先の病院で死亡する。死因は「一酸化炭素中毒」や「焼死」とマスコミで報じられる。だが、死因に猛毒「青酸ガス」(シアン化水素)が関与していることは隠されている。
同一メーカーのバス事故が各地で相次ぐ。ギアがニュートラルで暴走し、曲がりくねった急な坂道を暴走する観光バス。電子制御変速システム「フィンガーシフト」の欠陥が隠されている。
本書は長年、火災事故、バス事故を取材してきた元朝日新聞記者でジャーナリストの著者が、隠されてきた事故の真実に迫る。
[目次]
第1部 隠された青酸ガス中毒
第1章 京アニ放火事件
第2章 多摩ビル火災の全犠牲者に青酸ガス
第3章 奇妙な住宅火災
第4章 青酸ガス解毒剤
第5章 火災の青酸ガス中毒に対応できず
第6章 大阪ビル放火現場のトリアージの謎
第7章 青酸ガスの発生源
第8章 ダンスクラブ火災
第9章 布団類や車両火災でも大量発生
第10章 ホテル大東館火災
第11章 業界ぐるみの青酸ガス隠し
第12章 国内初の青酸中毒死はタンカー火災
第13章 着衣着火、焼死ではなく青酸ガス中毒
第14章 住宅用火災報知器は青酸ガス検知不能
第15章 建材の有毒ガス分析を怠る建築行政
第2部 隠されたバス事故原因
第1章 同一メーカーのバス事故が各地で相次ぐ
第2章 フェイルセーフ欠如のシステム
第3章 相次ぐ厳罰判決
終 章 悲劇を繰り返さない緊急対策
(出版社情報)