レイシャル・プロファイリング
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外見と犯罪を結びつけて、警察官が職務質問をすることは典型的なレイシャル・プロファイリングである。東京弁護士会の調査等から実態を明らかにし、法制度、海外の判例、警察実務、統計的差別との関係など多角的に検証する。
[目次]
序 論(宮下萌・明戸隆浩)
第1部 レイシャル・プロファイリングの実態と司法
第1章 取材から見えた、日本のレイシャル・プロファイリングの現在地(國崎万智)
第2章 ムスリムに対するレイシャル・プロファイリング(井桁大介)
第3章 事例としてのムスリム母子不当聴取事件(西山温子)
第4章 量的データから見る日本のレイシャル・プロファイリングの実態 ――2021年度東弁調査の分析から(明戸隆浩・有園洋一・古池秀・宮下萌)
第5章 質的データから見る日本のレイシャル・プロファイリングの実態 ――2021年度東弁調査自由回答およびインタビュー調査から(宮下萌・ソウ慶鎬)
第6章 レイシャル・プロファイリングと国際人権 ――一般的勧告36の紹介を中心に(宮下萌)
第2部 多角的な視点からレイシャル・プロファイリングを考える
第7章 Floyd訴訟後のニューヨーク市におけるポリシング政策(今野健一・高橋早苗)
第8章 刑事政策論から見たレイシャル・プロファイリング(寺中誠)
第9章 「職務質問道」が言語化する技能と言語化しない直感・違和感(矢吹康夫)
第10章 「ハーフ」「ミックス」の人々とレイシャル・プロファイリング(下地ローレンス吉孝)
第11章 マイノリティに対する犯罪レイシャル・プロファイリングの不当性(堀田義太郎)
第12章 アルゴリズムの判断はいつ差別であるといえるか ――COMPAS事例を参照して(前田春香)