ケアという地平
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「高齢者と障害者のケア」をめぐる世界的議論と動向を意識しつつ、コロナ禍があらわにした理論的諸課題を社会法の視点から考察。
第1部 社会法とケア
第1章 ケアの議論に学ぶ-社会法においてケアをどう考えるか 武井 寛
第2章 「ケアと労働法」に関するもう1つの覚書――理論動向の整理のために 矢野昌浩
第3章 ケアの希望表明権・選択権 上田真理
第4章 ケアと所得保障(ベーシックインカム) 嶋田佳広
第5章 高齢者ケア労働者の権利保障をめぐる課題――ILO、OECD、EUの動向を手がかりに 脇田 滋
第6章 「ケアの視点」からみた介護保障・介護保険――ドイツ介護保障システムとの対比から 木下秀雄
第7章 イギリスの退院支援制度におけるケアラーの権利――キュアとケアの境目から、「ケア を中心とする社会」を展望する 三田尾隆志
第2部 日本における介護保障とケア責任
第8章 高齢者ケアの「財源」問題――介護保障と介護保険財源を中心に 日下部雅喜
第9章 地域における介護保障の展開と課題 濵畑芳和
第10章 介護保障における老人福祉法の役割と市町村の責任 高田清恵
第11章 介護保障と障害者支援――「65歳の壁」問題から制度改革へ 瀧澤仁唱
第12章 障害者家族に課せられるケア責任――子殺し事件裁判資料の分析を通じて 田中智子
(出版社情報)