障害者の自律/自立と憲法

障害者の自律/自立と憲法

¥ 4,950 税込

商品コード
1812836
著者
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出版社
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ISBN
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発行日
2024/02/29

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憲法論における人権保障の前提として通底する〈個人の自律〉。しかし、自己決定が難しいと思われがちな障害者、高齢者や子どもは、人権保障の場面において自律的な存在というよりも他者に依存する存在として描かれがちであり、これは人間らしい生活を保障する生存権保障の場面でも同様です。そこで本書は、「自由」や「自律」の原理と生存権保障との連続性について、イギリスのMCA(自己決定能力法)といった先進的な外国立法のほか、「自立生活」論をはじめとする法学にとどまらない議論も参照しつつ、論証を試みます。より包摂的な人権論を切りひらく、挑戦の書!

[目次]
第Ⅰ部 障害者の「自律」を支える理論
第1章 個人の自律を強調した生存権保障の意義
第2章 自己決定権行使のための積極的措置の法的位置づけ
第3章 自己決定権行使の前提としての知る権利と合理的配慮

第Ⅱ部 「自己決定能力」の有無をめぐる司法の判断基準
第4章 性的関係・結婚に関する自己決定能力
第5章 ケアと居住場所をめぐる自己決定能力
第6章 医療場面における自己決定能力

第Ⅲ部 憲法と社会的弱者の「自律」
第7章 社会的弱者の「自律」と「自己決定権」の意味
第8章 憲法25条と社会保障給付の支給決定手続での「自律」
第9章 自己決定能力がない者の「自律的な生」と他者との関係性
第10章 ヤングケアラーと「自律」形成

第Ⅳ部 障害者と「自律的な生」の保障
終章 障害者の個人としての「自律」と生存権の保障
(出版社情報)