人口縮減・移動社会の地方自治
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全国的な現象である人口減少・高齢化,人口移動が日本の農山村自治に大きな影響を与えている。本書は,課題先行自治体としての高知県大豊町を対象に,政治・行政学,農業経済学,農村社会学の分野の研究者がタッグを組み,この問題に取り組んだ研究成果である。
[目次]
第Ⅰ部 課題最先行地域から
序 章 人口減少・高齢化,人口移動社会における自治をめぐる論点(飯國芳明・上神貴佳)
補論 集落自治とは何か(秋津元輝)
第1章 調査フィールドの現状と特徴(飯國芳明・霜浦森平)
補論 新たな林業再生の試み(飯國芳明)
第2章 集落自治と住民自治の現状と展望(上神貴佳・遠藤晶久)
第Ⅱ部 大豊町における住民自治の変容
第3章 2000年代の行財政運営の展開と変化(松井望)
第4章 選挙データと議会議事録から見る町議会の変化(小川寛貴)
補論 町議会議員の属性(小川寛貴)
第5章 陳情書に見る住民の政策的要望(小川寛貴)
第6章 集落自治が住民自治に及ぼす影響(上神貴佳)
第Ⅲ部 新たな地方自治に向けて
第7章 集落連携による自治再生の試み(図司直也)
補論 集落会計と町による集落支援事業(霜浦森平・飯國芳明)
第8章 移住から見る大豊町のいまと将来(遠藤晶久)
終 章 人口縮減・移動社会における持続可能な自治づくりに向けて(上神貴佳・飯國芳明)
補論 農山村と都市との最適バランスを暮らしと身体から考える(秋津元輝)
(出版社情報)