国際刑事法廷の「遺産」
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「裁く」だけでなく「遺す」国際刑事法廷へ
冷戦後に設立された国際刑事法廷では、戦争犯罪者を裁くのみでなく、法廷の活動成果を活動地に長期的に遺す「遺産」の形成主体としての役割が担われてきた。本書では、国際刑事法廷の「遺産」の形成について、特に国内における法の支配確立・強化へ向けた取り組みに焦点を当て、旧ユーゴスラヴィアやシエラレオネなどの事例から考察する。
[目次]
序 章 変わりゆく国際刑事法廷
第1章 国際刑事法廷と国内社会
第2章 国際刑事法廷と国内の法の支配
第3章 閉廷した国際刑事法廷
―旧ユーゴスラヴィア国際刑事法廷(ICTY)、シエラレオネ特別法廷(SCSL)―
第4章 活動中の国際刑事法廷
―カンボジア特別法廷(ECCC)、国際刑事裁判所(ICC)―
終 章 国際刑事法廷の「遺産」と補完性の行方
資 料 本書で挙げた国際刑事法廷の「遺産」形成に関わる文書および法規