学校統廃合と公共施設の複合化・民営化
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いま、多くの地域で学校統廃合と公共施設の「複合化・再編」が急速に進められようとしている。しかし、その「再編」には公有地を民間の営利事業に提供する政策や、公共施設を大規模に再編して収益を上げていこうというねらいがみられる。学校施設と公共施設の「再編」に活用されているPPP/PFIの仕組みと問題点を明らかにして、「地域の未来」にかかわる「学校施設」とはどうあるべきか、「公共サービス」に求められる5つの視点「①専門性・科学性、②人権保障と法令遵守、③実質的平等性、④民主性、⑤安定性」から検討する。
[目次]
まえがき
Ⅰ 学校統廃合の新しい段階と対抗軸の可能性(山本 由美)
─学校施設の複合化、民営化─
第1章 学校統廃合とPPP /PFI
第2章 PPP/PFI手法を用いた学校統廃合の教育学的問題点
第3章 PPP/PFI とは何か
第4章 進められてきた公共施設再編の政策
第5章 学校施設の役割と内容
第6章 学校施設とPPP/PFI
Ⅲ 学校をめぐるPPP/PFIに関する各地の事例(山本 由美・尾林 芳匡)
第7章 学校施設整備とPPP/PFI に関する具体的な動き
あとがき