モビリティーズの社会学
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いま最も注目される概念である「モビリティーズ」の理論的な論点を整理し,各地域のモバイルな諸相を具体的に論じる注目の書。移動する人びとや国境,境界,非西洋社会の側から現代社会の流動性をとらえ,グローバリゼーションを問い直す,知的ダイナミズム溢れる本。
[目次]
序 章 いま,なぜ,モビリティーズか
第Ⅰ部 モビリティーズの論点
第1章 モビリティーズへの基本的視座
第2章 モビリティーズとベック──メタモルフォシス理論とは何か
第3章 モビリティーズとネットワーク
第4章 モダニティの両義性と複数性
第Ⅱ部 グローバリゼーションからモビリティーズへ
第5章 ケア労働,モビリティーズ,ジェンダー
──フィリピン人労働者の経験から
第6章 国民国家の変容と再編──アフリカからの視点
第7章 ディアスポラとデジタル・ナショナリズム
──イボ人ディアスポラによるビアフラ分離主義運動を通して
第8章 難民キャンプのモビリティーズ──アフリカにおける境界的空間
第9章 難民を翻弄するオーストラリアの境界政治
──収容の海外移転・新植民地主義・新自由主義