統治の法としての憲法
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最初期の著作や判例からアメリカ憲法学が目指した「憲法秩序」の構想を明らかにし、「統治の法」としての合衆国憲法の性格を提示。
[目次]
序 章
一 目的
二 先行研究
三 本研究の方法
第一章 コモン・ローと「法の科学」
一 イングランドからアメリカにいたる法の「科学的」研究の流れ
二 ストーリーにおける法の「科学的」研究とコモン・ロー
第二章 憲法の性質と憲法解釈の基礎
一 植民地時代からのコモン・ロー継受のあり方
二 合衆国憲法と社会契約理論:憲法の性質は何か
三 憲法的紛争における最終的な判断権者、解釈権者は誰か
四 合衆国憲法の解釈のルールとは?
五 ストーリーの憲法解釈論の意義
六 ストーリー、ケントの修正一条解釈と政治秩序
第三章 土地と統治
一 ブラックストーン『イングランド法釈義』におけるreal propertyの中心性
二 ケント、ストーリーにおける土地所有(landed property)と「商業」
第四章 金融と統治
一 ジェファソンの国立銀行反対論とその憲法像
二 ストーリーの『合衆国憲法釈義』における国立銀行論
第五章 商業と統治
一 商事法と法人
二 Charles River Bridge caseとストーリー
三 Swift v. Tyson判決の位置づけ~政治経済史的文脈
四 国際関係と憲法秩序
終 章
一 「最初期アメリカ憲法学」の「憲法秩序」の構想とは
二 おわりに~憲法を支える公共性