アラブの女性解放論
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120年前のエジプトで唱えられた男女平等思想。女子教育、ヴェール、家族法に関するその主張は、反イスラームといわれながらも、エジプトのみならずイスラーム地域の諸言語に訳され、信仰と近代性との調和を切に求める人々に広く定着していった。アラブ・フェミニズムの基本文献『女性の解放』と『新しい女性』に詳細な解説2本を付す。当時の衝撃と後世まで与えた影響を理解するのに格好の書。
[目次]
【女性の解放】
はじめに
序章 社会における女性の地位は、国の精神的成熟度を反映している
第一章 女性の教育
第二章 女性のヒジャーブ
第三章 女性と国(ウンマ)
第四章 家族
結論
【新しい女性】
献辞
はじめに
第一章 歴史の中の女性
第二章 女性の自由
第三章 女性の自身への義務
第四章 女性の家族への義務
第五章 教育と隔離(ヒジャーブ)
結論 エジプトの女性をめぐる思想状況
【解説】
解説1 カースィム・アミーンとエジプトのフェミニズム 後藤絵美
解説2 アラブ近代思想におけるカースィム・アミーンの女性解放論 岡崎弘樹