憲法学と憲法学者の〈アフター・リベラル〉
¥ 4,180 税込
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リベラルが死んでも、憲法学は生き残れるのか
政治的分断が進み、中間層は縮小し、思想としてのリベラリズムの相対化とともに政治勢力としてのリベラルも撤退を重ね、「幸福であれば権威主義体制でも構わない」というマインドが民主主義を侵食しつつある今日の世界。そうした中で、リベラルに支えられ、またリベラルに思想的基盤や言説を提供してきた日本の憲法学(者)の役割や立ち位置を今一度、検証する必要はないだろうか、他方で憲法学はこれまで、その「権威性」や「ガラパゴス性」を糾弾する外部からの言説に対して、正面から向きあい、回答・反論をしてこなかったのではないか――。こうした問題意識から本書は、各章において、篠田英朗氏(国際政治学)などをはじめとする日本憲法学に批判的な他分野の研究者や、憲法報道を旨とするジャーナリストといった多彩なゲストを招き、戦後憲法学を相対化する視点を導入しつつ、〈これまで憲法学(者)とは何だったのか、これからの憲法学(者)はどうあるべきか〉について、座談会形式で追究していきます。
[目次]
序 章 「アフター・リベラル」の時代と憲法学の課題
第1章 憲法学者が「知識人」だった時代
第2章 日本人の憲法意識と「日本式立憲主義」
第3章 ジャーナリズムと憲法(学)
――憲法学にとってのメディア、メディアにとっての憲法学
第4章 平和主義のゆくえ
――「グローバルな内戦」におちいる世界と9条
第5章 憲法学の「権威性」の解剖学(アナトミー)
第6章 立ちはだかる「ひろゆき的なるもの」とこれからの憲法学