性差別を克服する実践のコミュニティ
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性差別を撤廃するための知は、他者とともに考え、展開する実践の中で生み出される。では、そのような実践はどうすれば創り出せるのか? カナダのケベック州において、フェミニズム運動の流れを受け継ぎ誕生した2つのコミュニティの記録からは、意識化、実践、ネットワーク、インターセクショナリティがキーワードとして浮かび上がる。差別構造を変革していく実践の学習構造を分析した一冊。
[目次]
序 論
第Ⅰ部 フェミニズム・アートを生み出す学びの構造
――ラサントラル/ギャルリー・パワーハウスの事例
序 章
第1章 芸術における性差別を問うということは
第2章 ラサントラルはどのように誕生し、展開していったのか
第3章 ラサントラルの展開の軸は何か
第4章 誰がラサントラルの実践の主体なのか
第5章 ラサントラルの展開において記録はどのような意味を持つのか
第6章 ラサントラルの実践の公共的意味とは何か
第7章 創造的な学習のコミュニティとしてのラサントラル
第Ⅱ部 フェミニズムの視点から実践者の意識化を支える学びの構造――ケベック意識化コレクティフの事
序章
第1章 CQCはどのような社会的背景から誕生したのか
第2章 CQCではどのような学習が行われていたの
第3章 CQCはどのように生成されたのか
第4章 CQCはどのように展開していったのか
第5章 意識化実践とフェミニズムはどのように重なるのか
第6章 先住民族女性たちとCQCのメンバーの出会いはどのような実践を生み出したのか
第7章 カトリック教会、フェミニズム、民衆運動の出会いは、何をもたらすのか
第8章 CQCのメンバーたちは、自分たちの性差別意識をどのようにして乗り越えようとしていったのか
第9章 女性たちの意識化を支える視点とその実践を支えるシステム
結 論