税と社会保障
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急速な人口減少により、日本はいま、社会保障の新たな財源の確保が喫緊の課題となっている。これまでの議論の文脈ならば、社会保障の財源は社会保険料と消費税の二者択一であったが、前者は現役世代に、後者は低所得者層に大きな負担がかかる。では第3の選択肢をどう模索していけばよいのか。子育て支援政策の検討を通じて、社会保障と税負担のあり方を考える。
[目次]
はじめに――福祉国家の財源をどう調達するか
第1章 変わらざるをえない「日本型福祉国家」
――少子化・人口減少が迫る変化
第2章 社会保障システムとその費用負担
――社会保険料と租税の混合システム
第3章 財源を調達するシステムを変えるには
――子育て支援政策を中心に
第4章 日本型福祉国家を超えて
――社会保障財源をどう調達すべきか
第5章 来るべき未来に向けて
――これからの税を考える