手錠腰縄による被疑者・被告人の拘束
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日本の刑事法廷においては、被告人が手錠腰縄の姿のまま入廷してくる。これは明治時代から現在まで変わらない光景である。なぜ無罪を推定される被告人が、「罪人」のように手錠腰縄の姿で法廷に引き立てられているのか。それに疑問をもった弁護士が、その廃止のために国賠訴訟を起こし、その問題点を指摘。本書は、日本における手錠腰縄の歴史、手錠腰縄に関する法規、諸外国の事情、手錠腰縄国賠訴訟の成果などを収録し、個人の尊厳と無罪推定の権利を踏みにじる手錠腰縄による拘束を廃止するために、弁護人や法曹関係者は何をなすべきかを提言する。
[目次]
第1章 手錠腰縄による人身拘束の日本の文化的な土壌
第2章 大日本帝国憲法下における手錠腰縄の規定
第3章 日本国憲法下における手錠腰縄の規定
第4章 留置場から法廷にまで及ぶ手錠腰縄の人身拘束の実態
――逮捕から控訴審の判決まで
第5章 公道における「市中引回し」での戒具の使用と人権侵害
――大阪弁護士会人権擁護委員会の人権侵害「警告」等と京都地裁・白井万久
第6章 病院廊下を手錠腰縄のまま連行された人権侵害
――人間の誇り・人間らしく生きる権利を認める判決
第7章 職業裁判官制度下での裁判員裁判における手錠腰縄
第8章 青砥(出廷拒否)事件
第9章 大阪司法事務協議会での法廷における手錠腰縄の取扱いに関する提案
第10章 法廷における手錠腰縄の人身拘束と憲法13条
第11章 憲法31条「適正手続の保障」と手錠腰縄問題
――被告人の防禦の権利と法廷における手錠腰縄
第12章 国際自由権規約と法廷における手錠腰縄
――国際人権条約は国内法であり裁判官は法的に拘束される
第13章 はじめて法廷における手錠腰縄問題を争った京都地裁国賠訴訟
第14章 憲法13条の人格権侵害を認めた大阪地裁2019年判決
第15章 法廷における手錠腰縄の廃止に向けての運動の拡がり
第16章 廃止の潮流にある法廷における手錠腰縄の人身拘束
──最高裁判所・法務省・日本弁護士連合会に対する手錠腰縄につき政策提言