日本の海洋法制度の展望
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日本海洋法研究会叢書の最終巻として、日本における様々な海洋法をめぐる課題について真正面から分析し、今後を展望する。
第一部 基線
第1章 海面上昇が日本の領海基線に与える法的影響
ー近年の学説および国家実行を中心に(本田悠介)
第2章 島の制度をめぐる国際判例と国家実行ー二〇一〇年代の展開(加々美康彦)
第二部 内水
第3章 感染症の発生した外国船舶に対して寄港国のとりうる措置
ー入港の許否と入港中の船舶に対する管轄権(坂巻静佳)
第三部 領海
第4章 領海における軍艦・非商業的政府船舶の行動に対する沿岸国の措置(佐古田彰)
第5章 日本と国際海峡制度(坂元茂樹)
第四部 排他的経済水域・大陸棚
第6章 日本の大陸棚の限界設定と境界画定(西本健太郎)
第7章 わが国の「海洋保護区」制度の特徴と課題
ー改正自然環境保全法を参照して(佐藤智恵)
第8章 捕鯨問題と日本
ー非加盟国としての国際捕鯨委員会(IWC)への「協力」の法的評価(佐俣紀仁)
第五部 公海・深海底
第9章 海上における民間警備
ー海賊多発海域における日本船舶の警備に関する特別措置法の評価(石井由梨佳)
第10章 国際海底機構の二次規則制定権限に関する
一考察ー理事会の深海底資源「開発」に関する「規則及び手続」の制定権限をめぐって(植木俊哉)
第六部 航行
第11章 国際海事機関(IMO)諸条約にもとづく旗国検査および寄港国検査に関するわが国の実施体制(中村秀之)
第12章 北極海航路利用の意義と課題ーロシアによる北東航路管理とわが国の立場(下山憲二)