わが恩師石井紘基が見破った官僚国家日本の闇
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二〇〇二年一〇月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第1部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第2部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。
[目次]
第1部 官僚社会主義国家・日本の闇
国の中枢に迫る「終わりなき問い」日本社会を根本から変えるには
第2部 “今”を生きる「石井紘基」
石井ターニャ×泉房穂対談―事件の背景はなんだったのか?
紀藤正樹×泉房穂対談―司法が抱える根深い問題
安冨歩×泉房穂対談―「卓越した財政学者」としての石井紘基