妊娠したらさようなら
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なぜ、技能実習生の赤ちゃん遺棄事件は続くのか・・・・
妊娠を理由に職を追われ、帰国させられる外国人の労働者たち。ベトナム人を支援する女性僧侶が、妊婦の悲しみと苦しみに寄り添った記録を綴る。
ベトナム人の「失踪」が相次ぎ、「奴隷労働」と国際的に批判された外国人技能実習制度。その廃止は決まったけれど、近年は技能実習生が孤立出産に追い込まれ、赤ちゃんの死体を遺棄する事件が立て続く。どうして「悲劇」は繰り返されるのか? 新制度が始まれば、もう起きない?
マタハラが許されないこの時代、まるで妊娠したことが罪であるかのように仕事をやめさせられ、日本から追い出される数多くのベトナム人女性たち。寄る辺なく悲しみ、悩み、苦しみを抱えたそんな妊婦のために戦い、新しい「いのち」の誕生をやさしく支えてきた女性僧侶がいる。その慈悲の記録は、日本社会にいまだ残る「男尊女卑」をも映し出す。
マタハラが横行する技能実習生・留学生の妊娠・出産・育児
●「妊娠は病気だから仕事はできません」と会社に言われた
●退職させられそうでも技能実習の関係機関は支援しない
●児童相談所が赤ちゃんを連れ去り、帰国させようとした
●60代日本人男性との子を出産し、認知を拒否される
●出産後の保育園探しに難航し、育児疲れで孤立する