働き方と暮らし方の哲学
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「人生100年時代」となった21世紀において、長寿化は生きることを量的に延長させただけでなく、質的に変化させつつある。とりわけ、急速に変容しつつあるのは「労働」のあり方だ。ネットワーク化されたデジタル社会において、生産と消費や労働と余暇の区別は不分明化し、働くことは物質的なレベルでの行為ではなくなりつつある。その中で、生きることと働くことの価値はどう定義されていくのか。多様な視点から、働き方と暮らし方生き方の哲学に挑む。
[目次]
第1章 最も必要なだけの人生――節約と独立の思想の行方/荒木優太
第2章 ケアする人の/へのケアの倫理――平等から共生へ/小西真理子
第3章 プラットフォーム経済の生き方、読み方、抗し方
――評価経済の管理と集合的レーティングの問題をどう超えるか/谷川嘉浩
第4章 「ていねいな暮らし」という生き方――家事のままで家事を越える/福島智子