行政事件訴訟における調査検討・審理運営の在り方について
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本書は、平成29年1月に行われた司法研修所の行政基礎研究会における東京地裁部総括判事(当時)岩井伸晃氏(現高松高裁長官)による講演(行政事件訴訟における調査検討・審理運営の在り方についての講演)の内容を基に、同氏がこれを取りまとめた講演録に行政事件訴訟の執務の参考に資する観点から補筆を加えたもので、行政事件訴訟の実務に携わる各位の好個の参考資料と思われるので、書籍として刊行することとなりました。
以上の経緯から、本書は、主に行政事件を初めて担当する裁判官を対象として、平成16年改正後の行政事件訴訟法の枠組みや主要な判例の概説及び一般的な実務の運用の紹介を中心に、行政事件訴訟における調査検討・審理運営に関する基本的な事項を実務家の視点から分かりやすく説明したものであり、これまで行政事件を担当する裁判官に実務の基本書として広く参照されてきた司法研修所編「改訂・行政事件訴訟の一般的問題に関する実務的研究」(法曹会。通称「実務的研究」)を行政事件訴訟法の平成16年改正の内容の反映等の観点から補完する資料として、執務の参考になるものと思われます。
行政事件訴訟法の平成16年改正の当時、内閣法制局参事官として改正法案の審査を担当し、改正法の施行後は東京地裁行政部の部総括及び最高裁行政調査官室の上席調査官として行政事件を担当した著者の経験を踏まえ、改正法の精神・趣旨の実務への反映に資するよう、平成29年当時の講演の内容を基に、その後の判例や法改正等も踏まえ、これを敷えんして補筆が加えられ、今般の刊行に至ったものです。