法学者たちと出版
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「出版」からみる、もうひとつの法学史
商業出版との深いかかわりを持ちながら形成されてきた法学という学知。法学者たちはどのように出版とつきあい、出版はかれらの知的営為においてどのような位置を占めたのでしょうか。「講座」や「全集」の果たした役割、専門誌や一般誌でのふるまい、受験界との関係、さらには学問作法や党派性など、戦前・戦後を通じた多様な視角から迫ります。
[目次]
序 章 「知的プラットフォーム」としての法律出版
第一章 「講座」の系譜
──「岩波講座」を中心に/出口雄一
Column1 明治前期の法律出版
──『明治時代法律書解題』を踏まえて/山口亮介
第二章 「法学全集」につどう人びと
──「実学」としての法学/荒邦啓介
Column2 刑事法領域の専門雑誌出版
──『大日本監獄協会雑誌』と『警察監獄学会雑誌』/兒玉圭司
第三章 法律雑誌・法学出版と学問作法/水谷瑛嗣郎
Column3 憲法学者の時論
──美濃部達吉と宮沢俊義/小野博司
第四章 法学メディアと「党派性」
──『法律時報』と『ジュリスト』/森元 拓
Column4 上杉慎吉の多彩な執筆活動について/坂井大輔
第五章 受験雑誌にみる高等試験
──『受験界』と『国家試験』/小石川裕介
Column5 『法律新聞』素描
──近代法の定着と実務家の息吹/水野浩二
第六章 戦後日本における憲法学者の「社会的位置」
──論壇誌の登場回数と新聞での規範的語りに注目して/山本昭宏
終 章 法学における出版