「人は右、車は左」往来の日本史
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江戸時代、武士は道ですれ違うとき、どちら側によけたのか?刀が当たらないように左側通行だった、いや、道で抜刀しないように右側通行だったと、終戦直後の国会では、道路交通法案をめぐって侃々諤々の議論があった。歴史をさかのぼればどちらもありだった。人はどのように道を往来し、乗り物はどんな発達を遂げてきたか。祇園祭など道路を練り歩く祭祀は数多く、道端には地蔵が安置されている。なぜ神仏は道路とともにあるのか。ケンペルら、江戸時代に来日した外国人は整然とした道路を称賛する。誰が命じて道路整備や維持管理がなされてきたのか。文献史料、都城や鎌倉の道路遺構、故実書や絵図、日記などをもとに、道路利用から日本社会の特質を描き出す。
[目次]
第1章 歩行者はどこを歩く?
人は右、車は左/江戸時代、人は道のどちら側を歩いたか? ほか
第2章 乗り物の話
明治日本の交通革命/身分と乗り物―高貴な人の乗り物 ほか
第3章 道路と信仰
神が通る道、神がいる道/道路で繰り広げられた神仏と人との物語 ほか
第4章 権力と道路
道路を造り、交通をコントロールする国家形成と道路―支配領域の拡大と交通 ほか