海洋法
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四方を海に囲まれた日本にとって死活的に重要な「海の国際法」=海洋法。船舶運航、海洋環境保全、漁業、資源開発、海底ケーブル、科学的調査、安全保障など、国際海洋法はあらゆる省庁の所轄分野にかかわり、また海運業界、環境保護団体、水産会社、商社など、多くの民間企業や非政府組織(NGO)などにも関係します。国連海洋法条約を柱としつつも、さまざまな条約や制度が重層的な構造をなしアクターも多様である海洋法は、初学者や非専門家には理解がむずかしい面もあるのは事実。そこで本書は、そんな海洋法を平易に概説するために、資源、環境、紛争といった課題ベースの構成をとったうえで、充実した相互参照、QRコードによる判例への容易なアクセス、図や写真、表の多用など、これまでの類書にない工夫を凝らしました。海にかかわるすべての人に贈る、新定番です。
[目次]
第1章 海洋法概論
第2章 海洋法のアクター
第3章 水柱の水域区分と航行規則
第4章 非生物資源の開発と海底の水域区分
第5章 沿岸国水域の画定
第6章 海上における人・船舶の規律
第7章 生物資源
第8章 海洋環境(1):汚染防止
第9章 海洋環境(2):生物多様性の保全
第10章 海洋情報・科学技術
第11章 海上警察活動
第12章 海上武力紛争
第13章 海洋法による法の支配:紛争解決制度を中心に