子どもの自殺問題の社会学
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子どもの自殺はどのように学校と関係づけられ、理解されているのか。「その後」の遺族と学校関係者の経験、多様な実践や制度を問う。
子どもの自殺は、社会のなかで学校と関係する出来事として自明視され、語られている。本書は、「いじめ自殺」「指導死」といった事象、裁判や第三者調査委員会などの諸制度、学校関係者・遺族たちの経験について、人びとの実践に即した記述をおこなうことで、「学校問題」として認識される子どもの自殺問題の様々な側面を描き出す。
[目次]
序 章
第1章 戦後日本における子どもの自殺言説の展開
―子どもの自殺はいかに語られてきたのか
第2章 子どもの自殺をめぐる司法の論理
―学校の法的責任はいかに問われてきたのか
第3章 子どもの自殺に対する補償・救済の論理
―子どもの自殺はいかに「学校災害」となったのか
第4章 子どもの自殺をめぐる事実認定の実践
―自殺の原因を認定する第三者調査委員会の実践に着目して
第5章 「いじめ自殺」事件における過去の再構成
―「自殺の練習」報道の検証を通じて
第6章 子どもの自殺をめぐる学校の事後対応の問題化
―「リアリティ分離」状況に着目して
第7章 子どもの自殺に関する新たな概念としての「指導死」
―遺族の語りから見る社会的経験の変容
第8章 〈遺族〉というカテゴリーと経験
―「いじめ自殺」で子を亡くした遺族の語りから
終 章