責任から考える現代社会
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本書では,これまで責任の議論が法制度や哲学・倫理的な定義・分類あるいは責任の有無(とくに戦争責任や原子力発電所事故)もしくは特定分野(政治,科学,企業など)に焦点が当てられていたのを,どのようにして責任のシステムを構築し,決定と行動(将来に向けた学習や創発を含む)に導くかを、基礎的な知識から現代社会での応用まで横断的に展開する。
具体的には,誰(who)が責任を負う(べき)から,いかに(how)責任を果たす仕組みをつくり,動かすかへの発展を目指す.責任をアカウンタビリティとレスポンシビリティの二つに区分し、責任がもつ「懲罰・中立・称賛」の三つの機能面から,責任を多元的にとらえ分析している.分析によって、行政や企業そして個人が果たすべき責任がつまびらかになっていくであろう。
[目次]
序 章
第一部
第1章 責任の概念
第2章 責任のとらえ方
第3章 責任の機能と効果
第4章 三つの責任概念
第5章 「説明責任」とアカウンタビリティ
第二部
第6章 政治と行政分野の責任
第7章 企業の責任
第8章 個人の責任:少子化にかかる結婚・出産・子育て
第9章 専門家の責任―新型コロナウイルス感染症を例に―
第10章 気候変動と国際問題:責任の観点から考える