マルクス貨幣論の哲学
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貨幣は人間が考案した便利な道具にすぎないものではありません。
その謎を解く鍵はカントやヘーゲルの難解な哲学にありますが、実はもっと身近にもあるのです。それは裁判官の実践的法解釈のロジックです。
彼らは国会が決めた法律を、理念や趣旨という経験を超越した実践的叡知的主体による立法とみなします。そのような主体は社会的な概念です。貨幣もまた、交換関係を超越した独自の社会的概念によって産出された対象なのです。
このような貨幣の秘密は、私たちが知る真理や本質も社会的産物であるという衝撃的事実を暴露します。貨幣論は、哲学的思考に対しても重大なヒントを与えてくれるのです。
以上のロジックは難解ですが、著者は学者ではなく、元司法試験予備校講師です。したがって本書の解説は、哲学初学者でも充分に理解できるくらいに、徹底的に具体的で平易な表現でなされています。本書は、哲学に興味はあるけど学者の難解な説明にこれまで辟易されていたような方々にこそ、是非とも読んでいただきたい著作です。
(出版社情報)