裁判のための法医学入門

裁判のための法医学入門

¥ 5,280 税込

商品コード
1921157
著者
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出版社
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ISBN
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発行日
2025/06/10

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法医学は、テレビドラマなどでは、殺人事件の死因をいとも簡単に解明し、事件解決に導くカッコいい学問として登場する。しかし、実際の事件では、さまざま要因が絡み合って、死因や凶器の特定はそう簡単ではない。冤罪・再審事件ともなれば、検察側と弁護側の鑑定医の意見が対立することさえある。著者は、東京都や大阪府で監察医として数々の検案・解剖、足利事件、飯塚事件、袴田事件など再審事件で鑑定を行ってきた。そうした経験に基づいて、死体解剖やDNA鑑定などの事例と下山事件など戦後著名事件を題材にして、法律家のために、医学一般を踏まえた、法医学の知識と論理を案内する。

[目次]
第1部 事例で説く法医学の基礎
第1章 科学としての法医学とは何か
第2章 犯罪死を見極めるために

Column 1 法医学の啓蒙に貢献した書物

第3章 死体に見る生命現象の痕跡――「生活反応」とは何か

Column 2 小説や映画に見る法医学

第4章 死因を論理的に説くために
第5章 法医学鑑定の手続はいかに行われるか
Column 3 天才法医学者を描いた高木彬光

第2部 法医学における難問への挑戦
第6章 窒息死の鑑定とは
第7章 病死に見せかけた扼殺

Column 4 検察官のストーリーが事実とされる

第3部 事例で説く法医学の深奥
第8章 乳幼児の突然死とは
第9章 恩師が教えてくれた解剖
第10章 若い男性の突然死の記憶
第11章 内因性突然死とは何か
第12章 内因性急死の現象を呈する外因死
第13章 巨悪な犯罪に絡む、重要参考人の突然死

Column 5 ヒトは死んだら生き返らないからこそ解剖する

第4部 歴史的難事件への法医学の挑戦
第14章 辻褄合わせの解剖鑑定書―袴田事件その1
第15章 再審無罪判決におけるDNA鑑定への判断―袴田事件その2
第16章 もみ消された引田鑑定―弘前事件
第17章 増えた血痕―松山事件
第18章 偽証の鑑定書―山下事件

Column 6 法医学者への警鐘

第19章 法医学の不可解さを知らしめた原点―下山事件

Column 7 新型コロナウイルスのパンデミックをめぐって

終 章 法医学への期待