外国人と日本国憲法
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日本で生きる外国人のための、〝リアル〟な権利講座
日本で生活する外国人にとって、日本国憲法がどのような意味を持つのか。本書は、その問い直しを試みた一冊である。判例は、「外国人にも、権利の性質上適用可能な人権規定はすべて及ぶ」という考え方を採用している。しかし、「権利の性質上」とは一体何を意味するのか。
憲法の条文解釈や過去の判例を詳細に分析し、特に在留資格や入管法との関係に焦点を当てることで、「権利の性質上」が何を意味するのかを明らかにする。そして、日本国憲法が外国人に保障する人権の範囲は、通説で考えられているよりもはるかに限定的であることを説明し、その上で、外国人が日本で安定した生活を送るためには、憲法上の権利よりも、入管法を中心とした現実的な法制度を理解し、適切に対応することが重要であることを説く。
本書は、外国人が日本で直面する法的現実を直視し、具体的な対策を講じるための指針となるだろう。
[目次]
はしがき
Prologue 外国人と憲法の通説を問う
Part1 日本国籍の取得と喪失
Part2 日本での生活が許可制
Part3 マクリーン事件の通説を問う
Part4 外国人と「憲法の現場」
Part5 外国人なら「ゾッとする」、国籍法違憲判決
Epilogue 外国人と日本国憲法――保障の現実と限界