私的判決論
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「訴訟は、生きる力を回復するための権力や権威にあらがう実践である」。
弁護士として30年以上、非正規格差、労働組合弾圧、政教分離などの訴訟などに携わってきた著者が、担当した訴訟のなかから13の判決を取り上げ、自身の体験も交えながら、判決に至る過程や関与した人々の苦闘や思想に迫る。
第一部は最高裁で弁論期日が開かれた労働格差是正への判例法理を形成するハマキョウレックス事件や、政教分離にかかわる空知太神社事件最高裁判決など。第二部は、花岡中国人強制連行など戦争にまつわる事件など。第三部は、労働組合をめぐる判決などを取り上げる。
(発行=白澤社/発売=現代書館)
[目次]
第一部 弁論が開かれた最高裁判決
第一章 ハマキョウレックス事件、日本郵便〔西日本〕事件
──「非正規格差」をどう是正するか
第二章 空知太神社事件最高裁判決
──政教分離原則違反はだれがどのような基準で判断すべきか
第三章 水俣病訴訟
──公害企業救済か被害者救済か
第二部 「戦争」にまつわる判決
第四章 大阪・花岡中国人強制連行国賠請求訴訟
──国家の「強制」による「加害」を国家はいかに償うべきか
第五章 台湾靖国訴訟・小泉靖国訴訟
──台湾原住民族はなぜ「靖国合祀」を拒否するか
第六章 「アベ的なるもの」との三〇年
──フィリピン元「従軍慰安婦」補償請求訴訟
「君が代」斉唱拒否訴訟
安倍国葬違法支出公費返還請求住民訴訟
第三部 労働組合をめぐる判決
第七章 三菱重工長崎造船所〔労働時間〕事件
──「労働と労働組合活動」を考える
第八章 住友ゴム工業事件・近鉄高架下文具店長事件
──「職場の労働組合活動」を考える
第九章 関西生コン支部刑事弾圧事件
──「労働基本権保障」の意味を考える
索引